Director’s Eye

プロが考える映像作品の作り方

外観と全景

これまでのエントリーでは、ちょっと漠然としたことばかり書いてしまった気がします。

今回は具体的に、アマチュアカメラマン、今まで漠然と撮影していた一般のお父さん方に参考になるようなノウハウを書いてみたいと思います。

これから書く内容は、撮影の初歩の初歩ですが、これを意識すると、例えばお子さんの運動会や発表会でも、ワンランクレベルアップした撮影ができると思います。プロは自然にやっていることですが、アマチュアは全く意識していないことが多いです。

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はじめに2 ディレクターの技術

前回のエントリーで、ディレクターの仕事は「企画・構成・演出」と書きました。また、撮影機材が廉価になり、編集がパソコンで手軽にできるようになったことから、「撮影」や「編集」もディレクターの仕事の一部ともなっている、と書きました。

しかし、同時に、カメラマンや、エディター(編集)という職業もあり、彼らの仕事がなくなっているわけではなりません。それどころか、経験を積んだカメラマンやエディターがディレクターとしての仕事を請け負うことも少なくありません。

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はじめに1 自己紹介

職業「ディレクター」

私の職業はディレクターです。

大学を卒業し、制作会社に就職した時の最初の肩書は当然ながら「AD(アシスタントディレクター)」でした。

2年ほどして「ディレクター」の名刺を作ってもらいましたが、まだ仕事内容はAD半分、ディレクター半分という状態。

その後、その比重を順調に「ディレクター」に傾けていき、「AD」としての仕事が完全になくなったころには、「企画・構成・演出」という肩書に変えてもらいました。

この「企画・構成・演出」の3つが当時の私が解釈する「ディレクター」の仕事であり、この解釈は現在も大きく変わってはいません。

しかし、現在の名刺には肩書をつけていません。

名刺に肩書を入れなくなったのは会社員をやめてフリーランスになったことがきっかけでした。

フリーということは、たった一人なわけで、アシスタントも何もないわけです。

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